残暑お見舞い申し上げます。
アシスタントスタッフの塩川純子です。
この夏休み、中学2年生の我が家の次男は、ちょっと特別な体験をしてきました。
『第23回世界スカウトジャンボリー』という大きな行事に参加したのです。
世界スカウトジャンボリーとは、4年に1度開かれるボーイスカウトのキャンプ大会です。
約2週間にわたり、キャンプでの共同生活を通じて様々な文化を体験。
環境や開発、平和や人権といった問題をも、体験活動を通じて感じ、
考え、行動する、そういう行事です。
今回は、44年ぶりに日本で開催。
山口県の阿知須・きらら浜という干拓地に、
世界152カ国、約3万4千人の中高生と、その指導者が集まりました。
そのうち、ホスト国の日本派遣団は約6千人でした。
インターネットのジャンボリーホームページに日々の様子がアップされたり、
通信班のスカウトが、各隊のフェイスブックを通して伝えてくれるので、
離れていても状況がよくわかり、家族も自宅で一緒にワクワクしていました。
飛行機、新幹線、観光バスで3万人が続々と会場入りするところから、
動画を見ていて興奮状態でした!
*** 70リットルと35リットルのリュック ***
キャンプ中は…
○自国の食べ物を作って紹介するフードフェスタ
○文化体験
息子の隊では、浴衣の着付けや習字の体験コーナーを設けました
揃いのはっぴで、よさこい躍りも披露
○外国隊と一緒に山口市内の小学校へお邪魔して、
地元の小学生と触れ合いながら、日本の伝統遊びを体験
○広島まで足を伸ばして、ピースプログラムに参加
英語が堪能なスカウトは、平和に関するスピーチ
その他、ウォータープログラムや化学技術体験などなど、
盛りだくさんの毎日でした。
途中、アリーナショーには、有名人も多数来訪。
安倍首相、皇太子殿下、宇宙飛行士の野口惣一さんがスピーチをされたり、
中川翔子(しょこたん)、ダンスアースパーティ(EXILE ÜSA、EXILE TETSUYA、
Dream Shizuka & 三代目 J Soul Brothers今市隆二)、
安田レイといった芸能人が歌を披露。
自衛隊のブルーインパルスがアクロバット飛行を披露したりと、
会場は大いに盛り上がったようです!
息子が所属していた隊は、大会期間中、ゴミ集積所での分別奉仕活動を
毎日自主的にしていたのも、良い経験になったと思います。
分別のための仕組み作り、呼びかけ、説明、手伝いを繰り返し、
他のサブキャンプと比較して、最終日の残留・放置ゴミが
100分の1にも感じられた、と報告されていました。
文化や生活習慣が全く違う、世界各国3万人の野外生活。
そのゴミ集積所の運営管理は、それはそれは大変だったと思いますが、
自主的に活動し、工夫し、やりきったことは、
「楽しかった♪」だけのキャンプと違い、得るものが大きかったでしょう。
*** 外国隊のスカウトと交換した記念品の数々 ***
ちょうど連日の猛暑。
私たちは、エアコンのある生活でも「暑~い!」を繰り返していましたが、
冷房はもちろん、木陰さえ無い干拓地。
おまけに、幸か不幸か雨さえ降らなかった2週間でした。
テントの中は50℃近くになることもあり、荷物置き場にするしかなかったとのこと。
夜もたいして温度が下がらないため、毎日星空の下で、
文字通り“野宿”していたそうです。
色白のうちの次男も、さすがに真っ黒になって帰ってきました。
中身も多少図太く、たくましくなったかな?
帰宅後、やたらと“なんちゃって英語”で話しかけてくるのが
ちょっと面倒くさいですが(笑)
なんせ中学で1年数か月勉強しただけの英語力。
そして私も、「それ、おかしいから」と思いつつ、結局英語では返せず…
ジャンボリーの刺激で、これからきっと勉強に励むだろうと期待することにします。
多くの人に支えられて、かけがえの無い経験ができたことに感謝です!