大和市鶴間の歯医者、スギヤマ歯科医院のブログページです。
皆さま、こんにちは。スギヤマ歯科医院院長の杉山順一です。
今回はブリッジといわれる治療をしたあとその部分が痛くなったという話をします。
ブリッジは頻繁に行われる治療法なので、どうぞ参考にしてみて下さいね。
ブリッジとは・・・(入れ歯とは違います)
ブリッジとは歯を抜いた時に両隣の歯を橋げたとして抜いた所に橋渡しする形で歯を作る治療法です。
具体的には、抜いた歯の両どなりの歯を橋げたとするため削ってかぶせ物をし、橋となる抜いた所の歯を含めて3本連結した歯を作って固定します。
ブリッジは固定式なので入れ歯と違って自分で外して洗浄する手間もなく、大きさや形もさほど違和感がなく、噛み心地も入れ歯より優れています。
ブリッジの橋げた(両端の歯)が痛くなる原因
さて、ブリッジを作った後歯が痛くなったとするとその橋げたにした歯が痛くなったということになりますね。
原因としては4つ考えられます。いっしょに対策法も書きますね。
原因1・・・歯を大量に削ったため
橋げたにするためにはその歯にかぶせ物を作る必要があり、かぶせ物を作るには歯をかなり削る必要があります。
歯を大量に削ると当然水がしみたり噛む時痛みが出たりしても不思議はありません。
これを防ぐためには、つまりは削る量をなるべく少なくするしかありません。
しかし削る量を少なく作ると出来上がったかぶせ物が大きくなったり外れやすくなったりしてしまいます。
削り方を工夫したり、ブリッジの材料を選び直したりすることで、削る量は変わってきます。
原因2・・・噛む時の力が橋げたの歯にかかり過ぎて負担過重になったため
ブリッジはその構造上、噛んだ時に3本にかかる力を2本の歯で支えることになります。
歯を抜く前は3本で支えていた訳ですから、当然その2本には今までより負担がかかり続けることになりますよね。
しかしブリッジという治療法を選択した以上、負担がかかることは避けようがありません。
増えた負担に今後その歯が痛くならずに耐え続けられるか、ということです。
原因3・・・作ったブリッジの高さが高すぎたため
作ったブリッジの高さが噛んだ時に僅かでも高いと、噛んだ時だけ痛いということが起こります。
自分では高い感じがしなくても実際私たちが調べてみたら高かった、ということもよくあることです。
作ったブリッジの高い部分をすこし削って合わせてあげると痛みがとれることも多いです。
原因4・・・橋げたの歯に新たにむし歯ができたため
ブリッジは橋げたの歯にセメントで付けてしまうので自分では外せません。
そのため橋の下などに食べかすが溜まるとなかなか取り除けないため橋げたの歯にむし歯が出来やすくなります。
歯間ブラシなどの補助清掃用具を使って出来る限りの汚れを取ることと、定期的に歯科医院でむし歯チェックをして早期発見に努めることが大切になってきます。
まとめ
ブリッジの欠点は大きく言って2つ。
歯をかなり削らなくては作れないことと、作った後に残っている歯にかなりの負担がかかるということです。
抜いた歯が1本ならまだしも、2本以上の時は負担はどんどん大きくなります。
橋げたになる歯の本数を増やして対応することもできますが、それだけ削られる歯の数も増えてしまいますよね。
また、抜けた歯の本数が多いケースは、そもそも保険診療では認められなくなり、自費診療になってしまいます。
費用がかかった上に長持ちしなかったということも起こり得ます。
私たちは、ブリッジと入れ歯の選択も含めていろいろ相談にのっておりますので、ご自身のこれからの人生のためにどうぞ遠慮なくご相談くださいね。