痛みが急に治まったら要注意!虫歯の痛みと歯の神経

大和市鶴間の歯医者、スギヤマ歯科医院のブログページです。

皆さま、こんにちは。スギヤマ歯科医院、院長の杉山順一です。

皆さまは虫歯が進行するとどういう症状が出るか、ご存知ですか?

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A. 冷たいものがしみる? 
B. 噛むと痛い 
C. 歯がズキズキ痛む? 
D. 頬がパンパンに腫れてしまう?

そう、全て正解です!

実はA→B→C→Dの順に虫歯は進行してゆくのです。

虫歯の進行に従って症状もこのように変化してゆくのですが、

このブログでお伝えしたいことは、

③から④へと進んでゆくときに、『いったん痛みが消えることがある』ということです。

③でのかなり強い痛みを何とか我慢してしまうと、しばらく痛みのない状態が続いた後、数か月から数年たつと、④の状態になります。

痛みが消えると治ったと勘違いしてしまいそうですが、実は歯の奥では虫歯は広がり続けているのです。

そしてここまで来てしまうと、最終的には歯を抜かなければならなくなってしまうことも多いです。

歯の痛みは虫歯治療が必要なサインです

歯がしみたり痛くなったりするのは、虫歯が歯の表面の最初の層(エナメル質)から一つ内側の2番目の層(象牙質)まで達したサインです。

大和市鶴間の歯医者スギヤマ歯科医院 痛みが急に治まったら要注意!虫歯の痛みと歯の神経2 虫歯がエナメル質の範囲にとどまっているときにはほとんど自覚症状はありませんが、虫歯の穴が象牙質にまで到達すると、冷たいものなどを食べたときにズキズキと痛むようになります。

ですから、しみたり、ズキズキ痛んだりするのは虫歯が進行していることをあらわしています。虫歯の状態で言うとイエローカード

この状態でしたら治療回数はかかるかもしれませんが歯を抜くまでには至らないことが多いです。

できるだけ早く歯科を受診することをおすすめします。
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痛む虫歯を放置するとどうなるの?

虫歯は、ごく初期のもの以外は自然に治ることがありません。

痛みが治まることで「虫歯が治った!」と思いがちですが、全くそんなことはありません。むしろ、悪い状態に向かっているサインなのです。

歯の痛みは歯の神経(歯髄)と呼ばれる部分で感じます。

虫歯の痛みは、進行すればするほど強くなるのですが、さらに虫歯が神経まで広がり神経が死んでしまうと、痛みがなくなってしまうのです。

虫歯をそのままにすると、歯を失うこともあります

神経が死んでしまうと痛みを感じ取れなくなり、いったん痛みが消えます。

痛みが消えた虫歯の状態は、もうレッドカード。虫歯がさらに奥まで進行すると、歯だけでなく全身に影響を及ぼす可能性があります

たとえば、あごの骨。虫歯が進行してあごの炎症にまで広がると、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入ります。心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすきっかけにもなります。

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「歯の神経が死ぬ」のは本当に怖い!

歯の神経が死滅すると神経を取るという治療をすることになるのですが、神経を取ってしまった歯は痛みを感じられなくなるので、歯の内部のトラブルに気が付くことができなくなります

これは皆さまにとっては怖いデメリットです。全く自覚症状が無いまま、身体がむしばまれてゆくのですから。

虫歯や歯のトラブルがある場合は、先延ばしにせず、できるだけ早く歯科で治療してくださいね。

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まとめ

皆さま、痛い歯が自然治癒することは基本的にはありません。虫歯が進み神経が死滅すると、無自覚なまま症状が進み、全身の状態にかかわる問題につながりかねません

虫歯の痛みが一時的におさまったとしても、決して油断してはいけません。できるだけ早くご相談ください。

また、それ以前に初期の状態で虫歯を発見して、小さい治療で済ませられればそれだけ歯を抜くはめになるリスクを少なくできます。早期発見早期治療がとても大切です!

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