洗口液にまつわるミニ知識あれこれ

皆さま、こんにちは。大和市鶴間にあるスギヤマ歯科医院、院長の杉山順一です。

洗口液といわれるものは、スーパーマーケットやドラッグストアで含嗽剤、マウスウォッシュ、オーラルリンスなどのいろいろな名称で販売されています。特に統一された言い方はありません。

どこかどう違うのか皆さまの洗口液選びの参考になるように、いくつかの観点からミニ知識として書いてみます。

1、洗口液と液体ハミガキの違い

洗口液と液体ハミガキは使い方が違います。

洗口液は、適量を口に含みすすいでから吐き出します。

液体ハミガキは、適量を口に含みそのままブラッシングするか、あるいは適量を口に含み吐き出したあとにブラッシングします。

どちらもお口の浄化、口臭の防止、う蝕予防、歯肉炎の予防が期待できます。

2、医薬品、医薬部外品、化粧品の違い

洗口液や液体ハミガキは通常はスーパーマーケットや薬局などで販売され、皆さまが手に入れられるものは化粧品もしくは医薬部外品と呼ばれるものです。

一方、医薬品と呼ばれる「含嗽剤」「洗口剤」もあります。

イソジン、アズノール、フッ化物洗口液、ネオステリングリーンなどが該当し、手に入れるには原則として医師または歯科医師の処方が必要ですが、その一部はOTC医薬品として医師・歯科医師の処方がなくてもドラッグストアで購入できるものもあります。

3、目的と使用法の違い

医薬品として使われる場合は、治療目的なので使用期間を決めて使用されます。

それに対して医薬部外品と化粧品は治療後の良好な状態を維持するための目的で使用するもので、自分で毎日継続して使用します。

なお最も有効な洗口液の使い方は、

ブラッシングして5分以上経ってから、10ml以上の量を使って、30秒以上の洗口を1日2回行う

とされています。

4、洗口液の意外なメリット

・殺菌効果・・・すすぐだけで、誰でも簡単に短時間でお口全体の細菌数を減らすことができます。

・ブラッシングができない時の使用・・・歯ブラシが使えないような身体的な障害がある時、妊娠中でお口に歯ブラシを入れると吐き気が起こってしまう時、外出先などで水が使えない時などでもお口の中を清潔にすることが可能です。

以上、いくつかポイントを書いてみました。

欧米人に比べて私たちは日常生活での洗口液の使用はまだまだ少ないようです。

難しいことを考えずに毎日使用するだけでも、お口の中が清潔になりますよ。

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