皆さま、こんにちは、大和市鶴間にあるスギヤマ歯科医院、院長の杉山順一です。
前歯を失うことは見た目だけでなく、想像以上に皆さまの毎日の生活に大きな影響を与えます。今回は前歯を失ったときのトラブルについてお話しします。
前歯を失うと起きるトラブル
1. 見た目の問題・精神的なトラブル
まず皆さまが思いつくのは、見た目がおかしくなることではないでしょうか。
たとえば歯の治療途中などでも一時的に前歯がない状態になることもあり、そういった時私たちがよく聞くのは「とりあえず外に出る時はマスクをして行きますよ」という言葉です。
前歯がなくなるとどうしても人前で口を開けることがはばかられる気持ちになって自信がなくなります。また、歯が抜けるとその部分のあごの骨もくぼんでしまいます。その結果、笑顔が不自然になったり口元にシワが増えて年齢以上に見えてしまったりします。
こうした見た目のストレスのために、人前で笑ったり話したりするのが恥ずかしくなり自信を失ってしまうことで対人関係や仕事にも大きく影響を及ぼし、ひいては精神的に病んでしまうことにもなりかねません。
2. 食事のトラブル
前歯がないと、大きな食べ物をちぎって小さくしたり、麺類などを噛み切ったりできません。その結果奥歯ですりつぶすのに時間がかかり、ひいては胃にも負担がかかって消化にも影響が出ます。
また、汁物などを啜る時に唇がうまく動かせずに口から漏れてしまいます。
3. 発音へのトラブル
前歯は発音発声にも大きく関わっています。前歯がないと、特にサ行やタ行の発音がしづらくなります。
また、発声のときに息が漏れてしまうためそれを防ごうとして唇や舌が変な動きをしてしまいます。
前歯を失った場合の治療法
前歯を失ってしまった場合の治療法は3つあります。それぞれの治療法には、良い点と悪い点がありますので、一概にどれが良いは言えません。
自分のニーズに最も近い治療方法を選んで下さい。
1. インプラント
インプラントは、顎の骨に手術で人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する方法です。見た目や機能が自然の歯に近い状態で回復できますが、費用が高く、治療期間も長くなります。
2. ブリッジ
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を使って失った部分の人工の歯を固定する方法です。
治療が比較的早く終わり、保険が使えれば費用も抑えられますが、支えとなる両隣の歯を削る必要があります。ケースによっては保険が使えない場合もあります。
3. 入れ歯
入れ歯は、自分で取り外しすることができる人工の歯です。ほとんどのケースで保険が使えるため費用が比較的安く、両隣の歯を削らずに作ることも可能なため安全かつ簡単な治療方法ですが、バネが目立ったりはめた時の違和感が強かったり発声時の違和感や不自然感が強くなることもあります。
前歯を失わないためには、定期的な予防と病気の早期発見が最善の対策
前歯を失わないためには、定期的に歯医者さんに通って予防することが大切です。
虫歯や歯周病が進んでしまうことによる将来の抜歯の危険性を少しでも小さくするために、治療の必要性を早く見つけ出して早めに治療することで歯を守ることができます。
定期検診のメリット
• 予防処置は処置内容が簡単で苦痛が少ない
• 歯を失うリスクを低減できる
• 病気の早期発見ができ、結果的に支払う治療費を少なくすることができる
まとめ
毎日のケアを怠っていると歯は徐々にダメージを受け、最悪の場合、前歯が抜けることがあります。
前歯を失うと、見た目、食事、精神面などに多くのトラブルを引き起こします。
笑顔が不自然になったり、 口元が老けて見えたりします。大きなものを噛み切るのが難しくなり、 発音にも影響します。 精神的には、 人前で話すことや笑うことに抵抗を感じるようになり、自信を失うこともあります。
このようなトラブルのリスクを減らすためには、 歯科医院での定期的な検診と日々のケアが重要です。 早期に問題を発見し必要に応じて早期治療することで歯を守り、美しい笑顔と自信を保つことができれば、これからの人生にとってそれは大きなメリットになるでしょう。
何か気になっていることがあれば、どんなことでもお気兼ねなく相談してくださいね。